「ライン際を上がる」は全部同じじゃない? サッカー英語から見えてくるネイティブの動詞感覚 福岡市六本松の英会話教室では、Switchのサッカーゲームを活用しながら英語表現を取り入れています。
- 福岡草ヶ江英会話教室 福岡塾

- 7月5日
- 読了時間: 3分
日本語では、
「ライン際を上がる」「サイドを駆け上がる」
と一言で表現してしまう場面でも、英語では使われる動詞が変わるのです。
例えば次のような表現があります。
He's running down the line.
He's making a run down the wing.
He's pushing forward along the touchline.
Take it down the line!
He's advancing down the flank.
日本語にすると、どれも「ライン際を上がっている」に近い意味になります。
しかし、ネイティブはそれぞれ違う視点で見ています。
He's running down the line.
まずは一番シンプルな表現です。
run は「走る」という意味です。
選手の動作そのものを見て、
「走っているな」
と思った時に使われます。
サッカー実況でも非常によく登場します。
選手の足の動きに注目しているイメージです。
He's making a run down the wing.
ここが日本人にとって非常に面白いポイントです。
make a run は「走り込みをする」という意味です。
単に走っているのではなく、
「パスを受けようとしている」「スペースへ飛び出している」「意図を持って動いている」
というニュアンスが含まれます。
つまり、
run は動作、
make a run は目的のある動き、
という違いがあります。
He's pushing forward along the touchline.
push forward は
「前へ押し進む」
という感覚です。
単に走っているというより、
攻撃全体を前進させている印象があります。
ボールを運びながら相手陣地へ攻め上がる場面でよく使われます。
Take it down the line!
これは選手への指示です。
ここで面白いのは、
ネイティブが人ではなくボールを見ていることです。
take は
「持っていく」
という意味です。
つまり、
「ボールをライン際へ運べ!」
という感覚になります。
run は人を見ている表現ですが、
take はボールを見ている表現なのです。
He's advancing down the flank.
advance は
「前進する」
という意味です。
running よりも少し実況らしい表現で、
選手やチーム全体が前へ進んでいる状況を描写する時によく使われます。
足の動きというより、
ポジションや攻撃の流れを見ている感覚です。
wing は「翼」だった
今回もう一つ。
サッカーでは
wing = サイドエリア
という意味で使われます。
しかし元々の意味は、
「翼」
です。
鳥を想像してみると、
真ん中が胴体で、
左右に翼があります。
サッカーのピッチも同じように考えて、
中央ではなく左右の広いエリアを wing と呼ぶようになりました。
そのため、
down the wing
という表現は、
「翼の部分を通って」↓「サイドを使って」
という意味になります。
また、
wing は場所ですが、
winger は選手です。
例えば、
The winger is running down the wing.
なら、
「ウイングの選手がサイドを駆け上がっている」
という意味になります。
英語は「どこを見ているか」が表れる
英語は単に動作を説明しているのではなく、
話し手がどこを見ているかを表現する言語です。
同じ場面でも、
走っていることを見る → run
走り込みを見る → make a run
攻撃の前進を見る → push forward
ボールの運び方を見る → take
状況全体の前進を見る → advance
というように、動詞が変わります。
英語では視点の違いがそのまま言葉の違いになります。
サッカーゲームや実況を使った英会話学習を続けていると、単語を覚えるだけではなく、「英語では何に注目しているのか」という感覚が少しずつ見えてきます。
これこそが、学校英語から一歩進んだ、本当の英会話につながる感覚なのかもしれません。



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